【えみりーのお小言】 マーケティング 「ブレインストーミングにびっくり!」

えみりーです。

ちょっと前の話になるのですが、社内で会議をしたときにびっくりしたことがあります。

社内会議といっても、マーケティングのプロの人を交えて、とあるプロジェクトの活性化をはかる会議でした。

プロジェクトの活性化には意見が欠かせません。

プロジェクト案が社内で行き詰っていたので、私たちの視点を増やすために、プロの方を交えてブレインストーミングの機会をもうけることになりました。

えみりーは役に立たないのに、うさぎだからという理由で、勝手に首根っこつかまれて椅子に座らせられました。

うさぎに関するコンプライアンスをイー・アンカーで確立させてほしいことを、ここに主張いたします!!!(ゆっきーな作って!!)

 

ところで、こんな経過で出席した会議で、えみりーは目から鱗が落ちる結果となりました

そもそも「ブレインストーミングって何?」という人向けに、一応説明しておきますね。「知っているよ」という方は読み飛ばしてください。

ブレインストーミングとは、一見非現実的であるようなアイデアなども含め、枠にはまらない意見を自由に述べ合うことで選択肢を増やしていく(脳トレにも最適!)、会議におけるアイデア排出方法のことを指します。

ブレインストーミングの一番の武器は、実現不可能と思えるようなアイデアでも述べて良いというところにあります。

会議の席では、上司と部下という、プロジェクトにかかわるメンバーが出席することになるため、一般的にはアイデアを出しにくい状況があるのが現状ですが、ブレインストーミングは、その壁を壊していく仕組みを持っているのです。

その仕組みとは、いったい何かというと、いろいろな創意工夫からなりたっています。例えば、いつもの会議室を使わず、場所を変えて心理的影響を狙うこと。まずは会議に関係のない雑談をして、雰囲気をなごませること。社内の役職に関係なく、ニックネームや下の名前で呼び合うといった疑似友情のような感覚を作り出すこと(普段は言いにくい上司にもアイデアが言いやすくなります)。必要であれば、雑談の前に軽い体操をする場合もあります(体を動かすことでフラットな状態を各々につくりだす)。

上記のようなことを行って、メンバーのリラックスと、「酒の席でのことは水に流す」的雰囲気を作り上げます。

次に、ルールを決めます。まず、リーダーを決め、席は円形に並べ、必ずみんなの顔が見えるように座ります。そして、他の人が発言しているときは絶対に口をはさんではいけない。非現実的な内容であっても遠慮をせずにどんどんアイデアを出していき、筆記係はすべてのアイデアをホワイトボードに書き出します(ブレインストーミングはある種の非日常を意図的に作り上げた場であるとも言えます。ですので、非現実的なアイデアが出たとき、「それは無理でしょ~」とか思わず日常に引き戻された発言をした人間は袋叩きの刑にあいます 😆 )。

以上が、一般的なブレインストーミングの手法なのですが、えみりーが今回参加した会議では、まったく違う方法でブレインストーミングが行われて、びっくりしたと同時に、感動したのです

ぜひ、みなさんの会議にも採用していただきたいなという思いから、少し長くなりますが、えみりーの感じたことを綴ってみることにしました。

なんというか、上述した一般的なブレインストーミングの方法って、日本ではなかなか実践しにくい場合が多々ありますよね。

予算的に会議室ではない別の場所で行うとか、体操するとか、雑談をしたり、ニックネームで呼び合ったり、などなど。普段からフラットなイー・アンカーではあまりハードルが高くないのですが(というかいつもこんな状態だ…。うさぎにすら発言権があるのだから!)、全ての企業様がそうとは限らないので、実現不可能であったり、たとえ実践してもぎこちないままになってしまう場合がありますよね。

でも、今回経験したブレインストーミングは、日本という社会において、とても向いている上に、効率的に感じました!

まずは、会議の最中にえみりーの心が変遷していく様子を書く前に、ご参加頂いたプロの方々にお礼申し上げます。

うさぎ感動!

では、今回「えみりーが感動したブレインストーミングとはどういうものなのか!?」えみりーの視点から解説しますね。

 

まず、いつもの会議室を使い、決して円形ではなく長方形の机を囲って座るスタイルをとりました。長方形の机に座る方法は、ブレインストーミングにおいて、あまり芳しくないと言われています、その理由は、目の前にいる人だけに話しかけるような状態になってしまうからです(それでは、みんなと話しているという感覚が薄まってしまうため)。

そしていよいよ始まったのですが、お互い堅苦しいプロ陣営との名刺交換にはじまり、堅苦しいまま着席。そして、プロのリーダーさんがプロジェクトの主旨などをパワポを使って説明しだし、まったくリラックスモードはなく、えみりーは内心「え…?ブレインストーミング初心者ですか、大丈夫ですか」とか内心ひやひやしていました(大変失礼)。

そして、パワポによる説明が終わった後、渡されたのが、紙とペンです。

「なんと!?この紙に書いてアイデアをみんなに向けて見せろと!?見えるわけないだろー!!!」と、えみりーは内心叫びました。

案の定、リーダーは、第一の質問を投げかけ、用紙に書けと指示を出してきました。

「いやいやいや…」と思いつつも一応文字起こしをして、用紙に書いてみます。

一定時間の後、リーダーによる指示のもと、リーダーから右回りで発表。

まだみんな固い感じだし、この質問いるー???みたいな空気まで漂っていました。

しかも、みんな用紙を見せながら発表するのですが、当然全員に見えるような大きな字ではなく… 😥

なんのためにしているんだろう感が半端なかったです。

何問か質問が投げかけられたあと(多分5つくらいだったかな)、いよいよアイデア放出タイムです。

えみりー、「これー!!!無理だろう!!!」と内心絶叫状態でした。

えみりーには、ブレインストーミングとはこのようにして行うという、上述したような固定観念があったからです。今はとても反省。

ここからがプロの本領発揮です!

私たちの手元に、大きめの用紙と、大きめの付箋が配られました。

もちろん、えみりーが、「今度はなんだ~!!!」と、心の中で叫んでいたのは、みなさんのご想像通りです。

しかし、ここで、リーダーが意外なことを言い出しました。

「この付箋に、アイデアを3つ書き、用紙に貼り付けて、右隣の人に渡してください。」

もう、えみりーこんな状態ですよ。はじめてのことに動揺しまくり。

とりあえずアイデアを3つ書いて、用紙に貼り、右隣の人にまわしました。あ、これも時間決められていました。30秒だったか1分だったかです。

短いスパンで3つのアイデアを出さないといけないので、結構神経使いましたし、大変な作業でしたが、この作業を続けているうちに、この短時間で3つのアイデアを書かせ、隣の人に回すという、一連の行動に意味があることに気が付きました。

それは、雑談や親しみを込めてニックネームをつけるなどの従来のブレインストーミングの方法よりも効率的に、時間と自分との闘いの場となっていたことです。それは、「こんな意見出したらだめかも」とか、「発言しにくいな~」といったことをしている余裕がないからです。「とにかくこの短い時間に3つのアイデアを書いて隣に回さなくてはいけない!」この使命感というか、しなくちゃ感が、アイデアをなんでもいいから書き出して、理性を飛ばしてくれる作用がありました!

しまいには、次第にズルをする人が出始めて、時間内に3つ書いてしまい、余った時間で次に貼るためのアイデアのストックを貯めていくという卑劣な、そう、もうこれは闘いの場となっていました。私の前にはマネージャーが座っていたのですが、マネージャーはもちろんその一人。

「絶対にいい案出したる!当たり前のこと書いてもつまらんからな」と意気込みながら、ちんまいアイデアを書いていたマネージャー。

そこでえみりーは気が付きました。

あれ?マネージャーなのに社長の隣に座らずに、私の目の前に座っている…(えみりーは後方のいわば下座に座っていました)。

やっぱりマネージャーはえみりーのストーカーだったのね!!!!

前からそうなんじゃないかと疑っていたのですが、既成事実が判明しました。

と、まぁ、余談はそこまでとして、いよいよ用紙がほぼ埋まりつつあったころ、終了の合図がありました。

ここから、突如、どこから出してきたのか、ゆっきーなが模造紙を広げます。

机の上に広げられたとても大きな模造紙に、みんなの手元にある付箋をアイデアごとに分類していきました。

例えば、Aの内容と考えられる付箋をもっている人は、Aのエリアに付箋を貼っていきます。

ちなみに、えみりーの手元にあったのは、マネージャーの付箋が多い用紙だったので苦労しました 😆

一連のアイデア付箋を貼り終えた後の充実感は半端なかったです!

「なんかとんでもなくいろんなアイデアが出たな~」というのが感想で、とくに、新しい企画になるのではないかという案までたくさんありました。

本当に目から鱗です。

日本の会社では、この方法とってもいいと思いました!!!

うさぎ風情が話していいことではないのですが、欧米をはじめとした国々で流行っていることを何でもかんでも取り入れてしまう日本ですが、日本に合った形で工夫されている手法は少ないものです。

今回のブレインストーミングは、その数少ない、日本に適応したアイデア放出法であると感心しました。

こういう形もあるんだ!!!と、とても感動したえみりーでした。

もちろん、この後が大変なのですが…。

模造紙に所狭しと貼られたアイデアの中から、良いアイデア、革新的なアイデアなどを選別していき、形を成していく作業が必要なので。

ですが、社内のみんなでアイデアをたくさん出し合うという共同作業ほど素晴らしいものはないですよね。

今回は本当に勉強になりました。

先入観や、自分の持っている知識がまだまだ井の中の蛙だということを思い知った一日となりました。

いや~本当にすごかったです。

プロの皆様、ありがとうございました。

あと、たくさん付箋をこしらえたマネージャー、えみりーのストーカーしないでください。

ぜひ、御社でもこの方法を使ってみてください!

日頃の仕事に刺激が与えられ、達成感もあります!

やり方もうちょっと教えてよ~という方はえみりーまで。

うさぎが出動することになりますけどね。

 

びっくり感動して耳が少し縮んだえみりーより。

(配信日:2018年10月19日)